開発者アルバイト募集と学歴

プログラマのアルバイト採用において、学歴はどの程度影響するのでしょうか?

研究職や管理職へキャリアを重ねていく正社員の開発者募集では、「情報系の大学卒業」が前提になっている場合もありますが、設計・研究というよりも実際の開発(コーディング)が中心となる「アルバイトのプログラマ」の場合は、どうなのでしょう。

結論から言えば、学歴(どの学校に在学中あるいは卒業したか)自体は「ほとんど関係ない」ということになると思います。

アルバイト採用の基準は「プログラムの開発経験」

もちろん情報工学系の学部を卒業していれば、面談で卒業研究などでどのような研究/開発をしたか聞かれることでしょう。しかし、それはあくまで「これまでどのようなプログラムを開発してきたか」という観点で聞くものであって、趣味や業務経験で開発したプログラムについて聞くのと同じ意味でしかありません。

プログラム開発の現場で重要なのは、「どの学校を出たか」ではなく「どのような開発経験を積んで今どんなプログラムを開発する能力を持っているか」だからです。

特にアルバイトの場合は、即戦力として期待されることが多いので、「会社がやろうとしている仕事」との相性も重要です。能力の高さだけでなく得意分野も判断材料になります。

面談で学歴と学習歴をアピールする

履歴書の学歴欄に情報工学系の学校を記入できれば、面談でもその点が話題になると思います。その場合は、学校でどんな勉強・開発を行ってどのような「開発経験/能力」を得ることができました、と説明できるようにしておきましょう。

言うまでもないことですが、学校名(学歴)だけで自らの開発能力を説明することはできません。学校で何を学んで何ができるようになったか(学習歴)を伝え、採用担当者に自らのプログラム開発能力を「理解」してもらわなければ、アピールにはならないのです。

私の場合は、情報工学系の学歴を持たないこともあって面談で学校のことが話題になることはほとんどありませんでした。ただ、今後は一般の学校でも「プログラミング」に触れる機会が増えそうですから、アルバイトの面談でも「学校で開発したプログラム」が話題になりやすくなるのでしょうね。