プログラマ求人の「作品」「業務経験」
プログラマ(アルバイト)求人では、多くの場合「プログラムを開発した経験」を求められます。「経験不問」「未経験者歓迎」の求人でも、「趣味や学業での開発経験」を前提とするものが多いのです。
新卒の正社員採用ならともかく、アルバイト採用者に「プログラミングの基礎」から教える余裕はない、というわけですね。実務経験はなくても、「実際に動くコード」を書けないと採用の機会はかなり制限されてしまうのが現実かもしれません。
アルバイト採用に成功した作品
私も、今いる会社のアルバイト求人に応募した時は、「Webブラウザ用ゲーム」「Google Playで公開中のAndroidアプリ」を参考作品として提出しました。他社での「業務経験」もあり履歴書にも記入しましたが、面談では業務経験よりも提出した作品についての質問が中心だったように思います。
「実際にコードを見れるプログラム」について聞きたい、ということなのでしょう。
面談では、これまでに開発したプログラムについて聞かれたので主にWebブラウザゲームのプログラムについてどのような形で開発していったか、特に工夫した点はどこか、といった点をお話ししました。
開発で苦労した点(原因究明と解決法)は、自らの開発経験や開発スタイルを伝える良い例になります。採用活動で提示するサンプルプログラムの開発で苦労した点があれば、説明しやすいようまとめておくのも良いでしょう。
ゲームを中心に開発する会社なので、実際に私が開発したゲームを動かしながらこれまでの開発経験をお話ししたり、また実際に入社したらどんな仕事をすることになるのかお聞きしたり、といった感じの面談を経て無事採用されたわけです。
小規模企業の採用選考
今いる会社は一つの部屋でみんなが仕事をする小規模企業なので、企業の「採用選考」の様子に触れる機会もあります。
プログラマ志望で応募してくる人は大半が「Find-Job!」経由で、採用担当に社長がまず出す指示は「作品を送ってもらって」です。
採用の選考は、履歴書と面談で行っていますが、社内のプログラマに応募者のコードを見せて「どのくらいのレベルか」聞くこともあります。また専門学校生など実務経験がない応募者だと、「ネットからコピペしたコードではないか」といった点も確認しているようですね。
アルバイト就職活動の前に「人に見せる作品」の開発を
以上のように、アルバイトの採用選考においては「自分で開発したプログラム(実際に見て動かせるコード)」が大きな意味を持ちます。
これからプログラマになりたいという方は、まず「人に見てもらうこと」を意識した作品を開発してWebやアプリストアで公開してみましょう。作品の開発においては、画面や動きだけでなくプログラムのコードも人に見せることを意識してください。
わかりやすい構造、適切なコメント、そしてエラー対策など。「良く練られている」コードは、選考者に好印象を与えられます。同じ職場で働くプログラマは、「わかりやすい/保守しやすい」プログラムを書く人であって欲しいですから。