アルバイト採用の面接
アルバイトの面接では、何を聞かれるのでしょうか。私も何社かプログラマのアルバイト求人に応募して面接を経験してきたので、そこで聞かれたことを中心にまとめてみました。
面接の話題は、まずプログラム開発の実績
プログラマとして働くわけですから、採用選考の観点もまず「どんなプログラムを開発できるか」ですね。特に「仕事」で開発したプログラム(業務経験)あるいは趣味で作った作品なら「公開」した実績を聞かれます。
実際に自作プログラムを動かしてどんな処理を行うか説明できれば好都合ですが、仕事で作ったプログラムなどはそうもいかないことが多いでしょう。あるいは大規模なプログラムだと、面接の限られた時間では動作のイメージを伝えられないかもしれません。
面接の前に、これまで開発してきたプログラムでどんな処理をやってきたか、まとめてみるのもよいでしょう。
ゲームなら思考処理の要点やOpenGL・ビットマップなどの画面描画、サーバーとやり取りするシステムならデータベースとどのようなやり取りを行いデータを「見せる」「更新する」ために何をしたか……
力を入れて工夫した点、工夫を重ねて「得意分野」にできたものなどをしっかりアピールできるよう整理してください。
サイトやストアで公開している自作アプリがあるなら、応募時(面接前)に参考作品として提示しておくのもよいでしょう。
応募する会社の製品、特に求人広告で担当システムが明示されている場合はそのシステムについて一通り確認しておくことも重要です。
掛け持ちバイトやこれまでの時給を聞かれることも
アルバイトの採用面接では、時給の話も出てきます。
基本的には応募先企業の水準に合わせて設定されると思いますが、企業にプログラマの採用経験があまりない、あるいは新規事業/新規システムに関する採用の場合は、「前職の時給」「掛け持ちしている他のアルバイトの時給」を聞かれることがあります。
他の企業が下した「評価」を聞いて参考にしよう、というわけですね。
私も面接に行くと時々聞かれることがあるのですが、正直に前職や他でやっているアルバイトの時給を答えるようにしています。結果的には、いずれも採用されて時給は回答額とほぼ同額あるいは少し上といった感じでした。
少し盛ってもわからないだろう、という気持ちになるかもしれませんが、やはり「他で下された自分に対する(金額的)評価」は、正直に伝えた方が良いでしょう。
採用試験
企業によっては、アルバイト採用でも簡単な採用試験が課されます。私が受けてきた企業では、プログラマとしての実務的な能力というより、思考力や数学力を測る試験が多かったですね。
私が応募した企業の中には、面接の前に1次試験として筆記試験を行い合格者のみに面接を行う、といった企業もありましたが、面接と同時に行う企業が多いようです。
思考力を問う試験なら、対策は特にありません。「素養」を見る問題が中心になる場合は、数日間試験対策をしても意味はないですからね。
もちろん、事前に具体的な試験内容が伝えられたのであれば、その準備はしておくべきですが。
その他(勤務条件)などの確認
プログラムの開発経験や興味を持っている分野などを一通り話し合うと、勤務条件の希望を聞かれることになるでしょう。求人広告の勤務条件のままで問題ないなら、提示されていた勤務条件の範囲で希望する勤務日数や時間、曜日シフトを伝えます。
会社によっては「正社員登用の道あり」と明示していることもありますが、その場合アルバイトからの社員登用を希望するか聞かれるかもしれません。アルバイト期間を事実上の試用期間と位置付け、正社員登用を前提とするアルバイト求人を行っている会社もあります。
社員と言っても勤務時間は短時間アルバイトと同程度からフルタイム勤務までさまざまですので、社員になる場合の条件など確認してください。